松江・ホリデーサロンだより

ALS患者・谷田人司さんの主催で、月に一回開かれているサロンです。

2012年3月のサロン

3月24日、ホリデーサロンが開かれました。佳和子さんのかつての職場の先輩など、8名の参加がありました。

 

[病気を経ても精力的に]

  • 病気を経ても、日々活躍されているとのお話。激しい運動ができなくても、ボウリングに精を出したり、審判としてスポーツとの係わりを継続。
  • また、縫い物などかつてゆっくりできなかったことにもチャレンジ。
  • ふだんからの楽天的な姿勢が効いている。

[日々の楽しみ]

  • DVDをみたり、CDで音楽を聴いたりといった楽しみのお話。
  • 映画や音楽などをパソコンのデータに変換すると、病院など、家の外でも楽しめる。
  • しかし、これまで録りためたたくさんのビデオの整理は頭がいたい・・・。
  • 宝物は、家族を録ったプライベートなビデオ。ほかでは手に入らないもの。いまは亡くなった親戚が映っていて、声が聞けたりなどするのも、また貴重。

[生と死をめぐるふしぎなエピソード]

  • ひとが死を迎えるとき、すでに亡くなった家族が「お迎え」に来るのをみることがあるという話題から。
  • 「お迎えがくるまでは、まだまだですよ」という語りかけをする在宅ケア医の話。
  • 朝、大山を眺めていたら、亡くなったお父さんの魂が空にのぼっていくのをはっきり「感じた」というお話。
  • 亡くなったおばあさんがはっきり見えていたというお話。「虫の知らせ」の話。

[こころの動き]

  • いったん決めたことは変えない、と思っても、心は揺れる。(みずから難病患者で『困っているひと』の著者、大野更紗さんの場合。「「患者の意志」は死ぬまで変わり続けます。本人も周囲も「心変わり」し続けます」)
  • 心が動くきっかけ。たとえば、透明文字盤を使えない看護師がいる状況について「しかたがない」といった言われ方をするようなとき。

[介護とコミュニケーション]

  • とくにALSのような病気では、いかにして周囲とコミュニケーションをとっていくかということが最重要の問題になる。
  • 病気の進行につれ、コミュニケーションがとりにくくなる面がある一方、発病前には考えられないほど、家族と深い関わりをもつようになったという面もある。